僕は、25歳で「オールナイトニッポン」という深夜放送のDJを始めました。もともと、作家であり演出家ですから、2時間、ラジオの前で話すというのは、大変でした。
 一生懸命ギャグを考えて、必死でしゃべりますが、一度スベると、真っ青になってその回の番組はどんどんつまらなくなりました。
 ああ、今日も失敗したと、途方にくれる時期が続きました。
 ある時、知り合いの人が、「毎回、成功させようと思わなくていいよ」とアドバイスしてくれました。
 僕はびっくりして、
「え!? 失敗してもいいんですか?」
と問い返しました。
「だって、名打者と言われてる長島さんや負うさんの終身打率って、3割なんだよ。つまり、3回に1回打つだけで、名バッターと呼ばれて、名球会の殿堂入りするんだよ。3回に1回、ヒットを打つだけでも、大変なことなんだよ。鴻上君は、毎回、成功させようとしてるだろう。10割バッターになろうとしてるんだよ。それだと、身体も精神も持たないよ。3回に1回でいいんだよ。それで、歴史に残る名選手なんだから」
孤独と不安のレッスン (鴻上 尚史/だいわ文庫)

テレビでたまに拝見している鴻上尚史さんの著書ということで、手にとってみたら、心が楽になるようなフレーズがたくさんあり、思わず購入してしまいました。

特に好きな項目が今回の
「100点を目指すのではなく、67点の人生を認めること」です。
鴻上さんはトークがとても上手な印象がありましたが、上記のようなエピソードがあったんですね。

100点を目指して向かうのはとても素敵な事だと思います。ただ、ずっとその状態だと心も体も壊れてしまいます。

完璧主義は苦しい。ではどうしたらいいか。その答えの一つとして「67点の人生を認めること」というのはとても良い言葉だなぁ、と思いました。

67点の「67」という数字、気になったので調べてみたら、「3分の2」を表す数字みたいです。
上記の内容と合わせると、”最高でも3分の2”の人生を認めよう、ってことなんでしょうかね。

心が苦しくなった時、思い出したい言葉です。

この著書「孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)」も心が苦しくなっときや不安になった時にとてもオススメです。
そのうち書評記事も書きたいと思います(^^)